暇人の暇人の為の暇つぶしな小説

暇つぶしにもならない小説かもしれませんが見てくれるとうれしいです

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第三章

「なんで3人だけ?」
と、中条は少し強張った表情で俺達を見つめていた。
そんな顏されてもねぇ…俺達はなんもやってねーし何が起こっているのかは俺らのほうが知りたいもんだ。
疑われてるように思ったのか――いや、多分疑ってると思うが。何を疑ってるのかは知らん。――三谷が多少怒ったように「しらねーよ」といった。
小田は冷静を保ち「中条さん。このクラスに来る途中で誰かに会わなかったかい?」と聞いた。
「いいえ、会わなかったわよ。そういえば今日は貴方達と両親以外に誰ともあってないわねー…。」
「学校に来る途中も?」
「車で送ってもらったわ。外なんてそんなに見てないから分かんない。」
小田は少し気掛かりだったのか、「地震が起きた時どこに?」と聞いた。
俺も少し気に掛けていた。あの不思議な地震が起こった後からだったからだ。この不思議現象が起こったのは。
中条はなにか困ったような表情になり、
「あの地震?えーっと…あそこよ。ほら、あのー、だから……」
なぜもごもごしているんだ?まさかあそこではないだろうな。貴方もあそこにいたのですか?だとしたら何たる偶然だろう。
小田は「え?どこです?」と、何も考えずにパッチリと見開いた瞳で彼女の乙女心を一切も感じずに問い詰めて、
「トイレよっ!」
と言わせた。
表情が強張っていたのは疑っていたわけではなさそうだ、あはは、貴方も大変だったのですね。俺には分かりますよ十分。
「あれ、たっつんと三谷も地震の時はトイレに居たんだよね?」
あぁ、大変だったんだぞ。
「何か関係があるのかな、とりあえずここで協議してても仕様が無いね。学校内に誰かいないか探しに行こう。」と小田。
「めんどくさい事になったなぁ」と三谷。
「何?何?」と中条。
まったく、全員揃って屋上で寝てましたとかゴメンだぜ?




そんな俺の期待も虚しく屋上は愚か、学校内には人っ子一人いなかった。
なんなんだまったく、学校にいる全員がグルになって俺達を嵌めようとしてんのか?だとしたらこいつらもグルかもな。うん、その可能性は十分に――
「なーに変な顏してんだよっ!」
俺の推理をもみ消すように「お前まで疑ってんのか?まさか、お前。まさかなぁ?俺だって最初はお前らをチラと疑ったさっ、けど良く考えろよ!お前と俺は顏を見合わせれば心のうちのうちまで読み通せるまでの仲じゃあないか」
初耳だ。そんなけったいな仲になっていたのか俺達は。俺はお前の毎日毎日代わり映えする表情から心のうちなど読めるわけもなく、読みたくもないね。
「なんで誰もいないの……」
中条は少し震えたような声で言った。
一体全体何がどうなっているんだ、これは誰の悪戯だ。中条をこんなにも悲痛な表情にしやがって。もし「ドッキリでしたー」とか言って出てきやがったら貯めに貯まったこの憤怒を気が済むまでぶつけてやる。
「むー……」と、小田はひたすら悩んでいた。
小田に分からんことが俺に分かるわけも無く、考えるだけ無駄なことはそのとうり無駄に過ぎないので、俺はドッキリと書かれたプラカードとカメラを持った奴等が現れたときの対応を考えていた―――


ら、グラッと地面が左右に揺れた。
「うわっ」
「キャー」
「わっ!」
「うぐっ」
4人が一斉に悲鳴を上げた、この感覚は覚えがあるぞ。
屋上が崩れた。
うわっ落ちる――――



俺は思い切り目を瞑った。




『コラ!起きなさい!』
うるさいなぁ、屋上から落ちたんだぞ。大怪我してるんじゃないか?致命傷じゃ済まないぜ、意識不明になったんだろうか。長い間寝ていたような感じがする……。そんな怪我人の患者相手に起きなさいとは何事だぁ。もうすこし丁寧に扱ってくれよ。あんたの声は容体に響くぜ。
『何ゴチャゴチャ言っているの!今は授業中よ』
だから、容体に響くってんだろうが。なーにが授業中だぁ。学校には誰も居なかったんだぜ?ふざけるのも大概に――
ポカッと頭部に痛みを感じた。病人を叩いた罪を償わせようかと握りこぶしを作って重たい瞼を持ち上げた。
「…ぁっ?」
そこには教科書を丸めて俺を睨み散らす担任の姿があった。
「え?あれ、なんで?」
クエスチョンマークが俺の頭の中を流れた。なんであんたがいる。ってか、ここ……教室だ。
俺は周りを見渡す。クスクスと笑い声が聞こえる。生徒達は全員席に座っており、三谷や小田はもう声も出ないくらいに大爆笑していた。
他のやつらはともかくなぜお前らが笑っとるんだ。コンチクショ。
そして俺はとっさに隣を見た。中条は恥ずかしそうに顏を赤めて微笑していた。
おいおい、まさか……夢落ち?嘘だろ。
時計からして、5時限目の終了であろうチャイムが鳴った。

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